ここのページは映画「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」の
ネタバレ感想になります
ネタバレが嫌な方はご注意ください
大丈夫な方はスクロールをどうぞ
<前編>

















































この映画を一言でいうなら
クライマックス・クライマックス・アンド クライマックス
です。
大人しい流れは冒頭の20分位。残りはずーっとクライマックス!と言う感じです。
息つく暇ありません。
2時間以上あるのにダレが無かった。さすが遊戯王…


きょ…挙式決闘…

・冒頭の王様vs社長
二人が出た瞬間、ああ、多分ソリッドビジョンだろうなとは思ったのですが
あっという間に試合に引き込まれました
二人共めちゃくちゃカッコいい。
「貴様を倒す」と言った時の社長の嬉しそうな表情。こんなん泣いてしまうやろ…
そうだね、もっともっとこんな風に王様と闘いたかったんだよね。
本物の王様とね。

ソリッドビジョンの王様に勝ったものの、全然納得してない社長。
社長の中で王様が神格化されてるんじゃないか…こじらせてるんじゃないか…と少し心配に。

・宇宙空間にパズルを持って行って機械を使って組み立て
このためだけに!!その施設を作ったのですか!!
やばい、思いっきりこじらせてた。
お金と技術がある人が狂気を持つととんでもないことをしでかす典型。
ジェット機が到着する前に飛び降りてきたり
交差点のど真ん中で立ち止まってたり
ツッコミを放棄し心を無にすることを余儀なくされる。

それにしても社長イケメンすぎである
社長が出ると、物語が一気に進むしババっと支持を出してずんずん進んでいくから爽快感半端ないですね。



・社長にヘリで拉致される藍神くん
そのうえ椅子に縛り付けられモクバに煽られる
もう藍神くんが悪の組織に追われ捕まったみたいで段々同情を覚えるようになります。

・まさかのショタバクラ登場
原作でも謎が多かったシャーディー、そしてバクラの
「5年前なら奴はすでに…」のセリフの伏線回収。
獏良とバクラに関しては宣伝で全くノータッチだったのでかなりびっくりしました。
ショタでもあの迫力…流石です松本さん。

・新しいルール、次元召喚
レベル関係なしにガンガン召喚できてしまうとんでもないルールです。
歴代見てる人は誰しも考えたと思いますが
現在のシンクロやエクシーズ、ペンデュラムなどどうするのか?
遊戯たちが使うのも違和感あるし、全く使わなくても物足りない…
そんな矛盾を埋めるための策が今回の次元召喚だったと思います。
限られた時間の中モンスターもいっぱい出さないといけないですしね
また「生け贄」「リリース」なども言わない。徹底しています。

・魔法カードがあんまり出てこない
リバースカードは不自然なほど罠・罠・罠
相手のターンにカウンター喰らわせることが多かったから罠が多かったのかな?
または死者蘇生を輝かせる為に、他の魔法を控えたのかもしれません。
相棒は闘いの儀を思い出していたんでは無いだろうか

しかし社長、死者蘇生を封印した相棒とは対照的に、青眼を召喚。
二人の王様への想いが死者蘇生の使い方で決定づけられています。
王様を生き返らせたくない相棒。王様を生き返らせたい社長。



・相棒がとにかくかっこ良かった
ガンドラXが出てきたところ、鳥肌が立ちました。
いつも優しさを忘れない相棒が、破壊・破滅の竜を従えてるのはゾクゾクしますね。
あと罠モンスターのメタモルクレイフォートレス!
鉄壁の守りと、攻撃までできちゃう。
相棒本当に強くなったなあ…

・パズルが組み上がるシーン
社長が息を呑み、期待にわずかに目を輝かせている
相棒の「彼はもう蘇らないよ」からの社長の絶望的な、今にも泣きそう表情
正直言って最高でした。
社長の表情どこが良かった?って聞かれたら私一番にここ上げるかもしれない…
そこからの「認めん…認めんぞ!」もとても社長らしい。
相棒もドン引きしてた。

・まさかの相棒&社長のタッグ
こんな日が来るとは…
社長が最後、身を挺して相棒に託したのは
自分のモンスターがやられ相棒のモンスターの足を引っ張る形に
なってしまったことへの謝罪だろうか
借りとかちゃんと返す性格だし。
あと相棒が光の護封霊剣を使う時しっかり社長の分もライフ払ってたところと(コストは1人1000P)、
パンデミックドラゴンの効果時、ウィルスが映って「ピピピピ…ッ」てなるところが好き。
そういえば社長ウィルス使ってたよね。

・怒涛の連戦で社長もやられ、諦めかける相棒。
その時光の柱が現れ…お、王様が…き…た……!?
あ…あぁ…正直五分五分だった王様が復活するかどうか。
最後の最後にきました。
代わりに一言も喋りません。死者であることを表現したのかも。
ブラマジではないマハードを出現させて、敵を殲滅。

・社長によるデュエル・リンクスからの高次元への移動。読み切りでは失敗しましたが
藍神が残したキューブを利用してついに成功。
マジで王様追っかけて来ちゃったよ…執念だよ…

藍神を倒した直後、「アイツが来たか…」と社長が満足そうな笑顔を見せていたので
え!?社長それでいいの!?何で笑顔なの!??と大変戸惑ったのですが
「王様が確実に別次元にいる。関渉できる」という確信が更に強まったことへの笑顔だったのかもしれません
いると分かれば後は自力で会いに行くまで。

モクバに「後は任せたぞ」と言ったり社長死んじゃうんじゃないか…と一抹の不安はあるのですが
大丈夫だとは思ってます。
やると決めたことはやる人なので、実験は成功してちゃんと帰ってくると。
ここは割と見る人によって解釈が分かれそうです。



・王様が蘇ったことに関して
正直言うとガチ復活するとは思ってなかったのでかなりびっくりしました。
ただ和希が安易にあの結末にしたとは思えないので
少し考えてみました。
王様の行った冥界は、いわゆる古代エジプトの死生観に基づいた世界だったのかもしれません。
「そりゃそうだろ、ファラオだしイアルへ行ったんだろ」かもしれませんが、無意識の内に
死=無であり、二度と帰ってこれないものだと思い込んでたと気付きました。
古代エジプトの死生観は、死は第二の人生です。
生活する場所が死者の国に変わるだけ。ミイラという肉体を残し、この世に復活することも出来る。

今回、その死者の国はつまり「別の高次元の世界」だった訳です。
藍神の次元を操るキューブが関わったことにより、王様が一瞬現世に戻ってきたり
社長が冥界に行けちゃったりしたんじゃないかと。

あれ、そうすると、シャーディーが言っていた「選ばれし者が行ける高次元」って
もしかして冥界の事なのかな…?

そして今回のキーワードになってた集合意識。
例え本当に存在していても、周りが「存在している」と認めなければ、存在しないも同然である。
逆に存在しなくても人々が存在していると信じていれば、存在する。(例えば神や霊など)
王様が出現できたのは、存在していると信じ続けた人物…つまり社長が信じたおかげで
出来たことじゃないかと。パズルを首にかけた相棒も、本当は王様に会いたかった。
相棒は、もう王様に頼ってはいけない、彼を冥界に送ったのは自分なのだからと言い聞かせてるように感じました。
真っ直ぐに「王様に帰ってきてほしい」と信じられるのは社長だけだった。
だから最後の「ありがとう」に続くのだと思います。

それにしても相棒と城之内くんのピンチには駆けつけるけど
社長の前には現れない王様、相変わらず仲間内には甘々で社長には厳しい
でも社長はそんな王様が好きなんでしょう知ってる

パズルは最後どうなったっけ…と2回目注意して見たら、王様が持っていってるみたいですね。
ああ、だから読み切りカラーの時はパズル付けてなかったのに
社長と冥界で会った時は付けてたのか!


書ききれなかったので後編へ続く
→後編